ルアンパバーン③織物の村と紙漉きの村
ナムカーン川にかかる竹の橋。
渡ってみたいけど、川の向こうには何があるのかな。
メコン川からナムカーン川が分岐するところには、ながーい竹の橋がかかっていて、そこを渡ると、織物と紙漉きの村に歩いて行けるらしい。
というので橋まで行ってみたけど、乾季なのにところどころ水没している。先日の雨が影響しているのかな?ちなみにこの竹橋は、雨季になると使えなくなってしまうので、毎年乾季に新しい橋を造るそうな。ということで、橋を渡るには協力金が必要。
竹の橋はもうひとつ、プーシーの丘のふもとにもあって、そっちはぎりぎり渡れる。だいぶ遠回りになるけど、こちらからも織物の村には行けそうなので、渡ってみた。
車道を15分くらい歩いたところで、未舗装の道と車道が分かれるところに出た。オフラインの地図しか見られないので、村の詳しい位置がわからない。車道なんて歩いている人はいない。なんとなく、未舗装の道のほうがおもしろそうなのでそっちに向かって歩き出す。
すると、前から西洋人らしき初老のご夫婦が歩いてきたので「ここまっすぐ行ったら何かありますか?」と尋ねてみた。
「何もないわよ。私たち、織物の村を探してるんだけど」
「私も、そこに行こうと思ってるんです」
「何年か前に行ったことがあるの。でも、見つからないのよね...」
そっちにないなら、と、一緒に車道のほうを歩いていくことにした。スウェーデン人のご夫婦で、1か月ほど滞在中らしい。1か月も毎日何してるんだろ。
「毎日、3~4時間ほど書き物をしていてね」とご主人。
「へー、旅行記を書かれてるんですか?ライターのお仕事をされてるんですか?」
「いやいや、好きで書いているだけだよ。子供向けの物語を書いているんだ。私はもともとメカニカルエンジニアで、作家ではないよ」
メカニカルエンジニアの方が、子供向けの物語を書いちゃうなんて、さすがスウェーデン!ピッピとかニルスとかロッタちゃんとか、面白い児童文学がたくさんあるもんね。1か月、外国に滞在しながら執筆するなんてステキやん!話聞くだけでなぜかテンション上がるわ。
ともあれ、10分ほど歩くと織物の村に着いた。道の両脇に、工房やお店が点在している。織っているところも見学できる。縦糸がめっちゃ細い。
テーブルのランナーを探している、というご夫婦とはここで別れて、ひとりでぷらぷらと散策。たまにトゥクトゥクなどで来ているグループもいたけど、ルアンパバーンの街中とは違って観光客の姿はほとんどなく、地元の子供たちが自転車で走り回っているような素朴な村。
織物の村を5分ほど歩くと、今度は紙漉きの村に出る。
舗装された車道から一歩入ったあたりにも家内制手工業的な工房がいくつもあって、作業場の周りで子供たちが遊んでいる。ラオスキッズは元気で素直そうでかわいい。
メコン川に近いほうの竹橋が水没していなければ、お散歩がてら気軽に歩いてこれる距離なので(竹橋渡ってから10分もかからない)ちょっと足をのばしてみるのおすすめ。のんびりしたラオスの日常生活が垣間見れます。