いろんなところに住んでみる

旅の楽しみは、知らない街の日常を見ること。というわけで、いろんなとこで「ちょっとちょっと暮らし」してみます。どんなところに住めるのかなー?2018年、チェンマイ→台北→フィレンツェ→はたまたチェンマイ。2019年は...春はカミーノ(スペイン巡礼路)からのポルトガル。夏は日本。秋冬はスウェーデン。2020年夏からしばらく京都。

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day2

Day1のあと半年以上放置していましたが、しれっと続きをw

 

2020年11月18日(火)今日も快晴!

 

行程:

高原 9:00 → 牛馬童子 12:00 → 近露12:30(2時間半くらい徘徊) → 野中(継桜王子) 16:00

移動距離:13km

熊野本宮大社まで:22km

 

今日のルートのマップ①

マップ②

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:計画編

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day1

 

高原(たかはら)の朝。

 

もーしかして、雲海が見られるかも?とめっちゃがんばってまだ暗いうちに起きる。外を見てみるけど、真っ暗でなにも見えずww

 

あーだめかなー?と思いつつ、しらじらとあける空をぼーっと見ていると、だんだん、だんだん下界に霧のようなものが立ち上り始め...

 

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雲海ーーーー!

ひゃー!幻想的!

部屋にいながら、こんな景色が見られるなんて!なんという贅沢。

 

※宿は霧の郷たかはらさん。

 

部屋には縁側もついているので、お茶を飲みながら縁側で1時間近く、飽きもせずこの眺めを堪能。ぜんぜん薄れる気配もない。

 

名残惜しいけど、そろそろ朝ごはんを食べに行かなければ...

 

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ぱわーーーちゃーーーじ!

朝ごはんもめっさゴージャスだった...
すっかり陽は昇ったけど、まだまだ雲海は消えない。陽光を受けて、白く輝く雲海にまっつぁおな空!

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オーナーさんいわく、雲海が出たのは10日ぶりとのこと。ラッキーでした。

 

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食後のコーヒーをいただきつつ、他の宿泊者さんとお話して結構ゆっくりしてしまった。だって雲海が全然消えないんですもの。後ろ髪引かれちゃうじゃない。

 

しかしそろそろ行かねばならぬ...
昨日は4km、今日の歩行距離はおよそ13km。最終日が21kmあるので、ほんとはもーちょっと均等にしたいとこですが、今日泊まる予定の野中(継桜王子)から先は集落がないので、どーしてもこうなっちゃうのです。ということで、今日は割と余裕の行程...のはず。昨日ほどハードな登りもなさそうだし。

 

高原の集落を出ると、しばし山道が続く。

こういう苔のむした石の道、古道って感じでええわー。

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まっつぐな木の間から陽が差して、神々しい...

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 おおぅ...マイナスイオン浴びまくり...

高原を出て、一組だけ同じ宿だったご夫婦を追い抜かしたけど、それ以外誰もおらず。

 

2時間ちょいくらい歩いたところで、国道に出た。牛馬童子口というところらしい。バス停のそばに小さな道の駅があったので、大福などいただきつつ、ちょっと休憩。トイレもあるし。

 

そーいえば、今日中にGo To トラベル(そんなもんがあったわね...遠い目)のクーポン使わなあかんのよね...

中辺路で一番大きな集落の近露なら、どこかで使えるに違いない。

 

山道に戻って、本道からほんのちょっとだけはずれたとこにある牛馬童子へ。

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ここから近露まではあっとゆーま。

 

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おおおーーー見えたー!ずっと山道だったのでなんだか大きな町に見える...

 

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色合いがすてき。

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看板と干し柿がすてき。

ランチ食べられそうなお店が2軒ならんでいるんだけど、定休日なのか、週末しかやっていないのか、どちらも閉まっていた。↑この看板のお店も実はカフェ。

わーどーしよー、と思って地図を見ると、町からちょっとはずれたところに古民家カフェがあるようなので、とりあえずそこへ。

ちょうど団体さんが入っていたので、30分ほど待つことになった。今まで全然人がいなかったのにw

 

ガパオのセットをいただきました。自家製のパンも売っていた。中辺路、食べるものがいちいちしゃれとるな...

 

さ、そして私は、どこかでGo To トラベルのクーポンを使わなければ...このカフェでは使えなかったので、また近露の逆側まで戻ってw、大きめの道の駅へ。熊野ほうじ茶やほうじ茶ラテのもと、七味など、かさばらず重くならないという視点でお土産物を購入。近露を存分に徘徊しました。

 

時間は15時。近露から今日の宿がある野中までは、4kmちょいなので1時間くらいで着くはずなのだけど、それにしてもちょっとのんびりしすぎた...山の中だから、暗くなるの早いの忘れてた(おい)。16時までには着きたい。まずった。やや早足になりながら歩き始める。

 

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ほら夕方の陽ざしになってきたよーー。

 山道を抜けると急に茶屋らしきところが... 

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紅葉きれい。

どうやら野中についたらしい。この「とがの木茶屋」さんは、今はお茶屋さんじゃなくて、休憩所兼案内所になっている。今日の宿、ゲストハウスMUIさんは、もうすぐそことのこと。よかった。暗くなる前に着けた。山道なめたらあかん。

 

近露とは違って、野中はぽつん、ぽつんと人家があるくらいで、お店もないし、思ってたよりずっと小さな集落だった。その一番熊野本宮寄りにあるのがMUIさん。ヤギさんのいるゲストハウス!

 

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はるさんとレインさんだったかな...二匹あわせて「はるさめ」だった。

もともと飲食店をされていたオーナーご夫妻は、熊野に魅せられて移住し、ゲストハウスを始められたそう。客室は2つだけで、今日の宿泊客は私と、前日に高原でも同じ宿だったご夫妻の、計3人。

オーナーご夫妻もカミーノを歩かれたそうで、共用スペースにはカミーノの本や写真も飾られている。食堂には、大きな世界地図やゲストの写真がいっぱい。ここも、通常時ならゲストの9割くらいは海外の方だそう。

 

お茶をいただいたり、お風呂に入らせてもらってのんびりしたあと、お楽しみの夕食。

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ちょっと今日も豪華すぎやしませんか...

奥さまが地元の食材を活かして丁寧に作っているごはんが、めちゃくちゃおいしい!

ちなみにこれは前菜で、このあとお野菜の天ぷらとかお肉料理とかいろいろ出てきました。ぱっとみ純和風っぽいけど、スパイスでひねりが効かせてあって、実は異国風味。どれも!おいしい!中辺路の食生活、すばらしすぎる。

 

いやもう山道歩く甲斐があるってもんですよほんと。

 

ああ、びば歩き旅。 

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day3

 

※2019年にフランス人の道を歩いたときのカミーノ日記はこちら。