ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day2
Day1のあと半年以上放置していましたが、しれっと続きをw
2020年11月18日(火)今日も快晴!
行程:
高原 9:00 → 牛馬童子 12:00 → 近露12:30(2時間半くらい徘徊) → 野中(継桜王子) 16:00
移動距離:13km
熊野本宮大社まで:22km
高原(たかはら)の朝。
もーしかして、雲海が見られるかも?とめっちゃがんばってまだ暗いうちに起きる。外を見てみるけど、真っ暗でなにも見えずww
あーだめかなー?と思いつつ、しらじらとあける空をぼーっと見ていると、だんだん、だんだん下界に霧のようなものが立ち上り始め...
ひゃー!幻想的!
部屋にいながら、こんな景色が見られるなんて!なんという贅沢。
※宿は霧の郷たかはらさん。
部屋には縁側もついているので、お茶を飲みながら縁側で1時間近く、飽きもせずこの眺めを堪能。ぜんぜん薄れる気配もない。
名残惜しいけど、そろそろ朝ごはんを食べに行かなければ...
朝ごはんもめっさゴージャスだった...
すっかり陽は昇ったけど、まだまだ雲海は消えない。陽光を受けて、白く輝く雲海にまっつぁおな空!
オーナーさんいわく、雲海が出たのは10日ぶりとのこと。ラッキーでした。
食後のコーヒーをいただきつつ、他の宿泊者さんとお話して結構ゆっくりしてしまった。だって雲海が全然消えないんですもの。後ろ髪引かれちゃうじゃない。
しかしそろそろ行かねばならぬ...
昨日は4km、今日の歩行距離はおよそ13km。最終日が21kmあるので、ほんとはもーちょっと均等にしたいとこですが、今日泊まる予定の野中(継桜王子)から先は集落がないので、どーしてもこうなっちゃうのです。ということで、今日は割と余裕の行程...のはず。昨日ほどハードな登りもなさそうだし。
高原の集落を出ると、しばし山道が続く。
こういう苔のむした石の道、古道って感じでええわー。
まっつぐな木の間から陽が差して、神々しい...
おおぅ...マイナスイオン浴びまくり...
高原を出て、一組だけ同じ宿だったご夫婦を追い抜かしたけど、それ以外誰もおらず。
2時間ちょいくらい歩いたところで、国道に出た。牛馬童子口というところらしい。バス停のそばに小さな道の駅があったので、大福などいただきつつ、ちょっと休憩。トイレもあるし。
そーいえば、今日中にGo To トラベル(そんなもんがあったわね...遠い目)のクーポン使わなあかんのよね...
中辺路で一番大きな集落の近露なら、どこかで使えるに違いない。
山道に戻って、本道からほんのちょっとだけはずれたとこにある牛馬童子へ。
ここから近露まではあっとゆーま。
おおおーーー見えたー!ずっと山道だったのでなんだか大きな町に見える...
ランチ食べられそうなお店が2軒ならんでいるんだけど、定休日なのか、週末しかやっていないのか、どちらも閉まっていた。↑この看板のお店も実はカフェ。
わーどーしよー、と思って地図を見ると、町からちょっとはずれたところに古民家カフェがあるようなので、とりあえずそこへ。
ちょうど団体さんが入っていたので、30分ほど待つことになった。今まで全然人がいなかったのにw
ガパオのセットをいただきました。自家製のパンも売っていた。中辺路、食べるものがいちいちしゃれとるな...
さ、そして私は、どこかでGo To トラベルのクーポンを使わなければ...このカフェでは使えなかったので、また近露の逆側まで戻ってw、大きめの道の駅へ。熊野ほうじ茶やほうじ茶ラテのもと、七味など、かさばらず重くならないという視点でお土産物を購入。近露を存分に徘徊しました。
時間は15時。近露から今日の宿がある野中までは、4kmちょいなので1時間くらいで着くはずなのだけど、それにしてもちょっとのんびりしすぎた...山の中だから、暗くなるの早いの忘れてた(おい)。16時までには着きたい。まずった。やや早足になりながら歩き始める。
山道を抜けると急に茶屋らしきところが...
どうやら野中についたらしい。この「とがの木茶屋」さんは、今はお茶屋さんじゃなくて、休憩所兼案内所になっている。今日の宿、ゲストハウスMUIさんは、もうすぐそことのこと。よかった。暗くなる前に着けた。山道なめたらあかん。
近露とは違って、野中はぽつん、ぽつんと人家があるくらいで、お店もないし、思ってたよりずっと小さな集落だった。その一番熊野本宮寄りにあるのがMUIさん。ヤギさんのいるゲストハウス!
もともと飲食店をされていたオーナーご夫妻は、熊野に魅せられて移住し、ゲストハウスを始められたそう。客室は2つだけで、今日の宿泊客は私と、前日に高原でも同じ宿だったご夫妻の、計3人。
オーナーご夫妻もカミーノを歩かれたそうで、共用スペースにはカミーノの本や写真も飾られている。食堂には、大きな世界地図やゲストの写真がいっぱい。ここも、通常時ならゲストの9割くらいは海外の方だそう。
お茶をいただいたり、お風呂に入らせてもらってのんびりしたあと、お楽しみの夕食。
奥さまが地元の食材を活かして丁寧に作っているごはんが、めちゃくちゃおいしい!
ちなみにこれは前菜で、このあとお野菜の天ぷらとかお肉料理とかいろいろ出てきました。ぱっとみ純和風っぽいけど、スパイスでひねりが効かせてあって、実は異国風味。どれも!おいしい!中辺路の食生活、すばらしすぎる。
いやもう山道歩く甲斐があるってもんですよほんと。
ああ、びば歩き旅。
※2019年にフランス人の道を歩いたときのカミーノ日記はこちら。