いろんなところに住んでみる

旅の楽しみは、知らない街の日常を見ること。というわけで、いろんなとこで「ちょっとちょっと暮らし」してみます。どんなところに住めるのかなー?2018年、チェンマイ→台北→フィレンツェ→はたまたチェンマイ。2019年は...春はカミーノ(スペイン巡礼路)からのポルトガル。夏は日本。秋冬はスウェーデン。2020年夏からしばらく京都。

にょきにょきと四角い塔が建つ中世の街、サンジミニャーノ

フィレンツェからバスを乗り継いで約1時間半。10世紀~12世紀くらいに建てられた高い塔が立ち並ぶ、小高い丘の上の街、サンジミニャーノにやって来た。

にょきにょき。

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にょきにょきにょき。

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にょきにょきにょき(もうえーって)。

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貴族が栄華を競うように、昔は70数基の塔が建っていたそうな。今残っているのは14だけ。くるっと歩くだけなら30分もあれば1周できそうなこの小さな街に、いったいどうやって70数基も建っていたのだろう。写真があればなー。見てみたかった。

 

サンジミニャーノには昔、一度来たことがある。丘の上から、トスカーナの田園風景が見たくてやって来たのに、その時は雨がだだ降りで、景色を楽しむことはできなかった。仕方ないので、中世犯罪博物館でえげつない拷問道具の数々を見て帰って来た。どんよりと暗雲がたちこめる中では、建ち並ぶ塔もどこか不気味で、まあ拷問道具を見るには適した日だったのかもしれない。人間、よくこんな拷問を考え付くよなー、と感心してしまうほど。かなり印象に残っている。

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でもやっぱり、パッチワークみたいなトスカーナの景色が見たい!いつかまた来るぞ!と拳を握ったあの日から10数年。やっと戻ってこれた―。

 

これよ、これこれ。これが見たかったのです。

 
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おだやかで気持ちのいい日。木陰のベンチで、今更ながら塩野七生の「ローマ人の物語」を読む。

 

街の中心には、ジェラートコンテストで世界一に輝いたことがあるというジェラート屋さんがあって、もちろん大人気。午前中に通ったときはそうでもなかったけど、午後になると長蛇の列ができていた。でも、まあもちろん食べたいので並ぶ。

 

フレーバーがいっぱいあって迷ったけど、下戸のくせにお酒の効いたお菓子が好きなので、ザバイオーネと、シャンパン&ピンクグレープフルーツのジェラートを選択。

 
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...確かにこれはおいしい。フィレンツェでは、正直まだ「これは!」というジェラートに出会っていないのだけど、このお店のはおいしかった!ああ、もっといろんな種類が食べられれば...

 

戻って来てよかった。ほぼ散歩しただけだけど、のんびりできてとても楽しかった。