いろんなところに住んでみる

旅の楽しみは、知らない街の日常を見ること。というわけで、いろんなとこで「ちょっとちょっと暮らし」してみます。どんなところに住めるのかなー?2018年、チェンマイ→台北→フィレンツェ→はたまたチェンマイ。2019年は...春はカミーノ(スペイン巡礼路)からのポルトガル。夏は日本。秋冬はスウェーデン。2020年夏からしばらく京都。

ラオス行きのスローボート②チェンコーン→パークベン→ルアンパバーン

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さあ、2日にわたるながーーーい船旅の始まりです。どんよりしてるけど、とりあえず雨は止んだ。

 

まずはミニバスでチェンコーンから国境を越え、ラオスのフエサイという町(村?)へ。ここからボートに乗ってどんぶらこと流れて行く。この川下り、欧米人にはすごい人気らしく、事前に調べたところ「ハイシーズンは常に満席!とにかくいち早く席を確保せよ!」というアドバイスをあちこちでみかけた。でもチェンコーンのゲストハウスのおっちゃんが

「明日は混んでないし、ボートには席がたくさんあるから、ゆっくり川下り楽しんで」

と言うので、よかったラッキー!などと思っていたが、一応念のため早めに乗船した。

結果大正解。ぎっちり満席やないかー!

なかなかの詰め込みっぷりです。お客はほぼ欧米人、たまに現地の人という感じながら、ボートは小柄なラオス人仕様なので、席間はかなり狭い。席がなくなると、荷物置き場とか床に座るはめになります。

 

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超素朴な船着き場。

 

途中でちょこちょこ村に寄って行くので、地元の人たちもぱらぱら乗ってくる。私の隣に座っていたおじさんは、ほぼ席におらずあっちこっち動き回っていた。途中で赤ちゃんを抱えた娘さんが乗ってきたら、即座に「ささ、ここに座りなさい」と席を譲ろうとした。でも娘さんは、シャイな笑みを浮かべると「いえ、いいんです」とばかりに船の後ろに歩いていく。その後また戻ってきたので、おっちゃんまた「ささ、座りなさい」と席を譲る。でも娘さん、また困ったような笑顔で「いいんです」と歩き去る。地元の人たちは、まあ乗る距離が短いからというのももしかしたらあるのかもしれないけど、ちゃんとした席に座ろうとせず、床や荷物置き場にちょこんと座っていた。

 

ラオスの人は瞳が黒くてくりっとしていて、キラキラしているのがとても印象的。

 

毎日こんなに満席になるなら、がっつり観光用のボートでも出したくなりそうなものだけど(少しだけ豪華版のメコン川クルーズもあるにはあるが)、あくまで質素な「路線ボート」的な立場を貫くあたり、欲がないなあ、と思う。がつがつした感じがまるでない。

 

のどかな景色を眺めているうち、本日の停泊地パークベンに到着。道1本だけの小さな村。晩ごはんを食べたらもう真っ暗で何もすることがないので、早起きして散歩することにしてとっとと就寝。

 

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ラオスではとにかく鶏がよく鳴く。

  

2日目は9:30出航。「8時には行ったほうがいい」という事前情報通り、早めに船着き場へ。なんと、昨日乗ったボートよりさらに小さい。ほとんど全員乗るのに。なぜだ...。しかも座席が半分は木の直角型。

 

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「積載されました」状態で出航。足元めっちゃ狭い。ちなみに席は置いてあるだけで固定されていないので、気を付けないと足を挟む危険性あり。

 

この日はお昼ごろから少し晴れてきたので、悠々と流れるメコン川の景色を堪能。

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水牛がいたり。

 

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船が着くと子供たちが寄ってくる。

 

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村に停泊しているボートが、子供の描く絵みたいでかわいい。


そうこうしているうちに、案外あっさりルアンパバーンに到着。町の中心までは10kmくらいあるので、トゥクトゥクで移動。

 

 「同じような景色が続くし、めっちゃヒマ」というレビューもあったので、Kindleを持ってきたけど、ぼーっと景色を眺めているだけで案外退屈しなかった。チェンマイからチェンコーンまでバスで300km弱、その後フエサイからルアンパバーンまで300kmをボートで2日かけてきたのが、帰りはチェンマイまで飛行機でたった70分。あっけない。やっぱり、時間をかけて地を這って、そして川を流れて来てよかった。

 

前半はこちら。

pechinda.hatenablog.com