いろんなところに住んでみる

旅の楽しみは、知らない街の日常を見ること。というわけで、いろんなとこで「ちょっとちょっと暮らし」してみます。どんなところに住めるのかなー?2018年、チェンマイ→台北→フィレンツェ→はたまたチェンマイ。2019年は...春はカミーノ(スペイン巡礼路)からのポルトガル。夏は日本。秋冬はスウェーデン。2020年夏からしばらく京都。

雪とオーロラを求めて、北極圏キルナへ

ブログ主は引き続き、京都で淡々と引きこもり生活を満喫しておりますが、突然1年8か月ほどさかのぼりまして、ストックホルム生活の残りをちょっとだけ続けます。なぜ今更かというと、好きなスウェーデンバンドのPVを貼りきれていないからw

 

理由はともあれ、ブログ上は2021年酷暑の真夏の京都から、2020年1月の真冬のスウェーデンに戻ります。

 

あ、最初に書いときますけど、オーロラは見られませんでしたw

ので、オーロラ写真は一切ございません。

 

ストックホルムには11月上旬から2か月ちょい滞在していたけど、まーーーー毎日毎日、曇り、あんど雨(わかってたけど)。雪もなければ青空もない。今年は暖冬みたいで、雪がまったく降らない。1回だけ、ちょっとだけ降って積もった日があったけど、半日で溶けてしまった。

 

ということで、雪景色が全く見れていない。ほわいとくりすます?なんですかそれ。

 

せっかく北国におるんや。雪。雪が見たい。これはもう、北上するしかないのか...

ついでに、冬の北欧にいるなら、オーロラなど見れないものだろうか...

 

ということで、スウェーデン滞在残り1週間というところで、北極圏を目指すことにした。行き帰りともに夜行列車で、現地滞在は3泊4日。オーロラを見るには、晴天率の高いアビスコがよいみたいだけど、行く予定の日程で天気予報やオーロラ予報を見る限り、オーロラを見られる確率は非常に低いw

 

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 どーせ見られそうにないなら、アクセスが悪いアビスコより、もうちょっと気軽に行けるキルナで手を打とうではないか。なんならキルナではアイスホテルも見られるし。

 

ということで、行先はキルナに決定。ガチでオーロラを見に行くなら、天気を考慮して余裕のある日程にして、オーロラツアーやオーロラ観測がメインのホテルなどに泊まったほうが確率は高いけど、まあダメ元でオーロラチャレンジ、もし観られたらラッキー、くらいのノリなので、ふつーに街中の安宿に滞在する。

 

スウェーデンは宿泊も交通費も高いイメージがあるけど、夜行の寝台列車を調べてみると、思ったより安かった。空席具合や日程で値段はだいぶ違うけど、私が予約したのは2等寝台で、日本円にして片道6000円ほど。

16時間も乗るのに、安くない?

 

寝台なのでがっつり寝れるし、もちろん寝具もついてるし。寝台列車なんてもう何年も乗ってないし、なんにもナッシングな景色を車窓から楽しめるし、旅情もあってアガるー♪

 

電車はストックホルムを18時08分に出て、キルナには翌朝9時12分に着きます(2020年1月時点)

寝台車は女性専用(選べる)の定員6人のコンパートメント。この日は同室は2名だけで、計3人だったからゆったりで快適でした♪

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北国感。

電車は時間ぴったりに、キルナに到着。

ちなみにこの時期、キルナの日の出は11時すぎ、日没は12時15分くらい。「日中」が1時間ちょいしかないwww

とはいえ、朝9時すぎでもこのようにうすら明るいし、日没=すぐ真っ暗になるわけではないので、明け方と夕方がながーく続く感じ。

 

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鉄道駅から町の中心までは、歩くと30分くらいあるのだけど、電車の時間に合わせて無料のシャトルバスが出ている。

 

キルナは鉱山で栄えた町ながら、鉱石堀ってるうちに地盤沈下が進み、現在の町をまるごと3kmほど移動させる計画が進んでいる。2020年移転予定だったみたいだけど、いろいろ遅れて、2023年ごろを予定しているそうな(でもコロナもあり、また遅れるのかな...)

 

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このへんが町の中心

朝ごはんは、カフェに入って、北欧ではポピュラーな、ケーキを模したサンドイッチ、スモルゴストルタ(意味はそのまま「サンドイッチケーキ」)。ケーキみたいといっても生クリームを使っているとかではなく、ポテサラやマヨをクリームみたいに見立てて作ってある。

 

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ごはんを食べて落ち着いたので、まずは荷物を置きにホテルへ。
 

宿泊は、キルナの町からちょっとだけはずれた(徒歩10分くらい)安ホテルを予約した。すぐお隣が、オーロラ観測を売りにしているステキめのホテルで、クロスカントリースキーのコースに隣接しているので、ちょっと歩くだけで、夜は街灯りを避けて暗がりに行けるようだったので。

 

泊まったのはこちら

Malmfältens Logi & Konferens

スウェーデンには「フォルケヘーグスコーラ(Folkhögskola)」という国民高等学校がある。大人が通える学校で、いろんなコースがあって、職業訓練から趣味や教養を身につけたり、と目的もいろいろ。この宿はその学校が運営しているみたいで、お部屋も学生寮みたいな感じ。

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YHでもあるけど、部屋は個室。

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寮感!このときは1泊6,500円くらいだったかと。

 荷物を置いて、町に戻り、キルナの教会を見に行った。

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 木造の大きな建物。サーミ族のテントの形を模しているそうな。これもまるごとお引越しするんやろな。

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素朴できれい。


 あとは観光案内所でアイスホテルへの行き方を調べたり、素敵なカフェでのんびりしたり。セムラの記事にも貼ったけど、このSpisってカフェがめちゃくちゃ居心地よくて、スウィーツやフードもおいしかった!ので毎日通いました。

 

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いやこのセムラおいしかった!

 

帰りはお散歩しつつ、スーパーに寄って、ホテルのキッチンで簡単な晩ごはんを作って食べた。

 

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普通の住宅街がかわいいよねー。

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ごらんのとおり、がっつり曇っていて星すら見えんけど、一応オーロラ情報アプリチェックしつつ、隣のクロカンコースまでオーロラ観測に行ってみるか...

 

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お隣にある「キャンプ・リパン」というホテルの入り口。焚火うれしい焚火ーーー!

 

この入口を入り、クロカンコースをしばらく歩いていくと、真っ暗なとこまで行けるので、ホッカイロ握りつつしばし空を見上げる。いや、曇ってるからむりでしょーと思いつつ、30分ほど粘る。だんだん、筋雲の濃いところがオーロラに見えてきたりするよねw

 

明日も明後日も曇り予報。ま、夜ヒマだからお散歩がてらチェックだけはしにこようかな。

 

ちなみに気温ですが(数字は忘れました)、まー寒いことは寒いけど、風や湿気がないので、冷凍庫の中にいる感じで、耐えられない寒さではない。ダウンと暖パンにホッカイロ握りしめれば、まあ30分くらいは平気。

 

明日は雪道トレッキングにチャレンジ!

 

♪♪♪

 

今日のSwedish Music

 

Kent「Socker」

 

 スウェーデンの国民的バンドとして長い間活動していたけど、2016年に解散。
スウェーデン語の響きがよき。そしてひりつくくらいの透明感が北国のバンドって感じがするわ...

ロゴも北欧っぽいよね。

kentではこのSockerが一番好き。

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day3

2020年11月19日(水)今日も快晴!

 

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行程:

野中(継桜王子)7:30 → 三越峠(お昼休憩) 11:00 → 発心門王子13:00 → 熊野本宮大社 15:30 →  熊野本宮大社16:40発のバスで紀伊田辺

移動距離:22km

熊野本宮大社まで:0km

 

今日のルートのマップ①

マップ②

 

前日まで:

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:計画編

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day1

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day2

 

さ、最終日。今日は距離が長く、帰りのバスの時間があるので早めの行動を心がけよう(きのう、うっかりのんびりしすぎちゃったし...)

本来、宿の朝ごはんの時間は7時からなのだけど、早めに出たいというと、6時半に用意してくださるとのこと。お弁当も頼んでいるのに、ううう、無理言ってすみません...

 

朝、部屋を出て食堂に行くと、パンのめっちゃいい香りが...

なんと、ホームメイドのパンが、焼き戻しではなく、焼き立てで出てきたーーー!

朝こんな早い時間なのに、ありがたいやら申し訳ないやら。

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もうパンが!焼き立てほかほかで!めっちゃ!おいしい!

食後にヤギのはるさめさまたちとちょっと戯れて、出発。

MUIさん、ほんとにステキな宿でした。またあの晩ごはんとパン食べに行きたいなー。 自家製パンは毎週土曜に販売もされているもよう。こちらのFacebookページでご確認くださいませ★

 

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朝の光がよき。

MUIさんは野中のはしっこに位置するので、すぐ山道に入ります。

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今日も神々しい...

 仲人茶屋跡をすぎると、本ルートは2011年の台風の影響でいまだに(2020年11月現在)クローズされていて、別途設けられた迂回路を4kmほど進むことになる。ルートマップにも書いてあるし、現地にも道案内が立っているので迷うことはなさそう。台風から10年たっても、まだ復旧のめどはたっていないようなので、素直に迂回路を進みましょう。最新情報は以下で。

熊野古道中辺路(田辺市内)の状況について|田辺市

 

迂回路が終わると湯川王子に到着。山中に忽然と、立派な神社が。

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無宗教だけど、神道はいちばんしっくりくるなあ。

 

この年は(翌年である今もだけど)、全国で熊の目撃情報が多くて、1日目は必要以上に熊鈴をりんりん鳴らしながら歩いていたけど、3日目になるとそういう不安な気持ちはなくなってきた。まあ油断は大敵なのですが。山のきれいな空気を吸いながら、もくもくと森の中を歩くの心地よい。

 

11時ごろ、モダンなトイレのある峠に出た。三越峠というところ。トイレの横には、ちょっとした休憩所もある。

 

まだお昼にはちょっと早いし、お弁当はどこか山の中で食べようと思っていたのだけれど、きれいなトイレもあるし、ベンチもあって、休憩するにはもってこいの場所なので、ここでお弁当を食べることにした。

 

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じゃじゃーん。

MUIさんでもたせてもらったお弁当。ごーかー!いろどりもきれい。容器も、使い捨てじゃなくて、リサイクルできるタイプのもの。かわいいし、記念にとっておけるし、ゴミにならんし、すばらし!お弁当箱は、今、袋入りの調味料(粉末だしとかローレルとか)を入れておくのに使ってます。

 

めちゃおいしいーーー!午後に向けパワーアップ。

 

ここでほぼルートマップの歩行記録と同じ時間帯になったので、この時間を目安に行動すれば、ちょーどいい時間の15時半くらいに熊野本宮大社に着くはず。

 

山の中の小さな川沿いの道を歩き、船玉神社を過ぎると舗装路に出た。車で通りかかった人が、乗っていくかい?と声をかけてくれる。だいじょぶでーす、と歩き続けると、ほどなくして発心門王子に着いた。

 

おおおおここが!

 

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カミーノでいえばサリア的なところやね!ここからスタートすれば、古道の雰囲気を1日で楽しめるということで、多くの人はタクシーやバスで乗り付けてここから歩き始めたり、ここから先のスポットをタクシーで回ったりするらしい。実際、今まではほっとんど人に会うことはなかったけど、ここから先は人里と山道を交互に抜けていく道で、いわゆる名所的なところにかならず人がいた。

 

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ここから、ゴールの本宮大社までは7kmほど。よし、では進みましょう。

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八咫烏さまのゆるい感じの道案内w

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日本昔ばなし的よき景色。

 

三軒茶屋跡で小辺路と合流。見覚えのあるような景色になる。

 

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熊野川見えてきたよー。もうちょいや。

 そして。あとちょいで大社、というとこで続く石の道の途中、「ちょっとよりみち展望台」はこちら、という看板がでてきて、側道のような感じで小高い丘に登っていける道がある。以前小辺路に行った時には、この道をスルーしてしまったんだけど(なんでや)、今回はちょいと寄り道してみましたよ。

 

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よりみちしてよかったー!

連なる山が、水墨画みたいできれいだな。関空に飛行機で降りていくときも、こういう水墨画みたいな和歌山の山が窓からきれいに見えて、いつもうっとりする。

 

そしてー!熊野本宮大社到着!裏参道から入ります。

 

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ふはー着いた!まずはお参り。

 

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こちらは拝殿。本殿は写真撮影禁止。

本殿手前の参道に、八咫烏のおみくじ売り場がある。置物としてもかわいいので、3年前に小辺路を歩いたときに買っていったんだけど、その八咫烏さまはカミーノで出会ってお友達になったスペイン人のマルちゃんのところに遊びにいったとき、お土産として置いてきた。いつか、マルちゃんも熊野古道を歩きに来てねー、という気持ちで。ということで、再び自分用に2羽目を購入。

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おなかの中におみくじ入ってます。めっさかわいくないですか?

バスの時間まで小一時間しかない...大斎原にも行きたいところだけど、まずはデュアルピルグリムの証明書をもらいに行かなければー!

 

本宮大社のお向かいにある世界遺産熊野本宮館に、熊野古道のスタンプ帳とカミーノのクレデンシャルをもっていけば、熊野古道とカミーノの両方を歩いたという証明書を発行してもらえます。

 

その本宮館の前には、サンティアゴ・デ・コンポステーラからいっちゃん遠いモホンが!

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コンポステーラまで10,755km。

3年前もここを通ったはずなのに、そのときは目もくれなかったな。ここにモホンがあることすらまったく気づいていなかったし、小辺路ではスタンプも集めなかったし、カミーノのカの字も考えてなかった。今はこれ見て大興奮なんだから、なんか不思議w

受付でスタンプ帳とクレデンシャルを出して、証明書を発行してもらった。和紙でできていて、めっさ素敵なデザイン!八咫烏とホタテのピンバッジもいただける。

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うれしー!

 「二つの道の巡礼者」の詳細はこちらー。

二つの道の巡礼者 – 田辺市熊野ツーリズムビューロー

 

熊野本宮大社では、「共通巡礼達成大太鼓の儀」というセレモニーも行ってもらえるらしい。ただ、ただ私にはもう時間がない...

 

あああ!やっぱりもう1泊すればよかった!熊野本宮大社は前も来たからいいかな、と思ったけど全然時間足りなかった!やっぱその日帰りは忙しい。

 

後ろ髪ひかれつつ乗ったバスは、近くの温泉を通りながら紀伊田辺駅に向かうのだけど、どの温泉も雰囲気がよさそう。

 

後泊つけなかったのを激しく後悔...

 

熊野古道歩きのあとは、ぜひ温泉に1泊して、疲れをいやしてください(ハンケチをかむ)。

 

...でもまだ行ってない道もあるし、マルちゃん連れてこなきゃいけないし、いつかまた来たい。そのときは温泉にー!泊まるー!

 

ところで、帰りに乗ったくろしお号が、めっちゃめちゃラブリーでした。

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※2019年にフランス人の道を歩いたときのカミーノ日記はこちら。


 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day2

Day1のあと半年以上放置していましたが、しれっと続きをw

 

2020年11月18日(火)今日も快晴!

 

行程:

高原 9:00 → 牛馬童子 12:00 → 近露12:30(2時間半くらい徘徊) → 野中(継桜王子) 16:00

移動距離:13km

熊野本宮大社まで:22km

 

今日のルートのマップ①

マップ②

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:計画編

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day1

 

高原(たかはら)の朝。

 

もーしかして、雲海が見られるかも?とめっちゃがんばってまだ暗いうちに起きる。外を見てみるけど、真っ暗でなにも見えずww

 

あーだめかなー?と思いつつ、しらじらとあける空をぼーっと見ていると、だんだん、だんだん下界に霧のようなものが立ち上り始め...

 

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雲海ーーーー!

ひゃー!幻想的!

部屋にいながら、こんな景色が見られるなんて!なんという贅沢。

 

※宿は霧の郷たかはらさん。

 

部屋には縁側もついているので、お茶を飲みながら縁側で1時間近く、飽きもせずこの眺めを堪能。ぜんぜん薄れる気配もない。

 

名残惜しいけど、そろそろ朝ごはんを食べに行かなければ...

 

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ぱわーーーちゃーーーじ!

朝ごはんもめっさゴージャスだった...
すっかり陽は昇ったけど、まだまだ雲海は消えない。陽光を受けて、白く輝く雲海にまっつぁおな空!

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オーナーさんいわく、雲海が出たのは10日ぶりとのこと。ラッキーでした。

 

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食後のコーヒーをいただきつつ、他の宿泊者さんとお話して結構ゆっくりしてしまった。だって雲海が全然消えないんですもの。後ろ髪引かれちゃうじゃない。

 

しかしそろそろ行かねばならぬ...
昨日は4km、今日の歩行距離はおよそ13km。最終日が21kmあるので、ほんとはもーちょっと均等にしたいとこですが、今日泊まる予定の野中(継桜王子)から先は集落がないので、どーしてもこうなっちゃうのです。ということで、今日は割と余裕の行程...のはず。昨日ほどハードな登りもなさそうだし。

 

高原の集落を出ると、しばし山道が続く。

こういう苔のむした石の道、古道って感じでええわー。

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まっつぐな木の間から陽が差して、神々しい...

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 おおぅ...マイナスイオン浴びまくり...

高原を出て、一組だけ同じ宿だったご夫婦を追い抜かしたけど、それ以外誰もおらず。

 

2時間ちょいくらい歩いたところで、国道に出た。牛馬童子口というところらしい。バス停のそばに小さな道の駅があったので、大福などいただきつつ、ちょっと休憩。トイレもあるし。

 

そーいえば、今日中にGo To トラベル(そんなもんがあったわね...遠い目)のクーポン使わなあかんのよね...

中辺路で一番大きな集落の近露なら、どこかで使えるに違いない。

 

山道に戻って、本道からほんのちょっとだけはずれたとこにある牛馬童子へ。

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ここから近露まではあっとゆーま。

 

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おおおーーー見えたー!ずっと山道だったのでなんだか大きな町に見える...

 

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色合いがすてき。

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看板と干し柿がすてき。

ランチ食べられそうなお店が2軒ならんでいるんだけど、定休日なのか、週末しかやっていないのか、どちらも閉まっていた。↑この看板のお店も実はカフェ。

わーどーしよー、と思って地図を見ると、町からちょっとはずれたところに古民家カフェがあるようなので、とりあえずそこへ。

ちょうど団体さんが入っていたので、30分ほど待つことになった。今まで全然人がいなかったのにw

 

ガパオのセットをいただきました。自家製のパンも売っていた。中辺路、食べるものがいちいちしゃれとるな...

 

さ、そして私は、どこかでGo To トラベルのクーポンを使わなければ...このカフェでは使えなかったので、また近露の逆側まで戻ってw、大きめの道の駅へ。熊野ほうじ茶やほうじ茶ラテのもと、七味など、かさばらず重くならないという視点でお土産物を購入。近露を存分に徘徊しました。

 

時間は15時。近露から今日の宿がある野中までは、4kmちょいなので1時間くらいで着くはずなのだけど、それにしてもちょっとのんびりしすぎた...山の中だから、暗くなるの早いの忘れてた(おい)。16時までには着きたい。まずった。やや早足になりながら歩き始める。

 

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ほら夕方の陽ざしになってきたよーー。

 山道を抜けると急に茶屋らしきところが... 

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紅葉きれい。

どうやら野中についたらしい。この「とがの木茶屋」さんは、今はお茶屋さんじゃなくて、休憩所兼案内所になっている。今日の宿、ゲストハウスMUIさんは、もうすぐそことのこと。よかった。暗くなる前に着けた。山道なめたらあかん。

 

近露とは違って、野中はぽつん、ぽつんと人家があるくらいで、お店もないし、思ってたよりずっと小さな集落だった。その一番熊野本宮寄りにあるのがMUIさん。ヤギさんのいるゲストハウス!

 

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はるさんとレインさんだったかな...二匹あわせて「はるさめ」だった。

もともと飲食店をされていたオーナーご夫妻は、熊野に魅せられて移住し、ゲストハウスを始められたそう。客室は2つだけで、今日の宿泊客は私と、前日に高原でも同じ宿だったご夫妻の、計3人。

オーナーご夫妻もカミーノを歩かれたそうで、共用スペースにはカミーノの本や写真も飾られている。食堂には、大きな世界地図やゲストの写真がいっぱい。ここも、通常時ならゲストの9割くらいは海外の方だそう。

 

お茶をいただいたり、お風呂に入らせてもらってのんびりしたあと、お楽しみの夕食。

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ちょっと今日も豪華すぎやしませんか...

奥さまが地元の食材を活かして丁寧に作っているごはんが、めちゃくちゃおいしい!

ちなみにこれは前菜で、このあとお野菜の天ぷらとかお肉料理とかいろいろ出てきました。ぱっとみ純和風っぽいけど、スパイスでひねりが効かせてあって、実は異国風味。どれも!おいしい!中辺路の食生活、すばらしすぎる。

 

いやもう山道歩く甲斐があるってもんですよほんと。

 

ああ、びば歩き旅。 

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day3

 

※2019年にフランス人の道を歩いたときのカミーノ日記はこちら。

 

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day1

2020年11月17日(月)快晴!

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計画編からめっちゃ放置しましたが...忘れた頃に再開

行程:

滝尻王子 11:00 → 高原 13:00

移動距離:4km

熊野本宮大社まで:34km

 

中辺路のコースガイドについては、田辺市熊野ツーリズムビューローさんのページをご覧あれ。

 

今日のルートのマップ

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:計画編

 

さあ初日。めっちゃいい天気です!上がります!

 

早朝に京都を出て、「くろしお」でびゅーんと紀伊田辺駅へ。駅横の観光案内所でささっとスタンプ帳を購入し(無料でもらえる巡礼手帳もあります)、地図をいただいて路線バスに乗り換える。駅前には団体さんもいて、おー、やっぱ平日でもたくさん歩かはるんやなあ、と思ったけど、中辺路の出発地点になる滝尻で降りたのは、私ひとりだった。

 

いきなり...誰もいねー...

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時間は11時。

今日は高原まで、4km歩くだけ。たった4km。もう1本遅い電車で、昼過ぎ出発でも十分間に合うけど、高原がすごくよさげなところらしいので、ゆっくり過ごすためにめっちゃはりきって早めに来た。

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スタートはここ、滝尻王子。境内にお茶処もあるのだけれど、今日はお休みなのでほんと誰もいない...

中辺路は人気って聞いてたから、平日とはいえもうちょっと人いるかなと思ったけど、通しで歩く人は少ないのかね。

 

スタンプを押して歩き始める。いきなり山道。

おお...おおおお...

はなっから、なかなかの登りやで...

 

小辺路に比べたら中辺路は楽ちん♪」と聞いていたのですがー、なかなかハードな登りが続くやないのー。初日4kmでよかったわー。1泊2日プランだと結構きついんじゃないのこれ?

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まずはひたすら登るよー

でも、お天気がよいから気持ちよい!今年はあちこちでクマが出没しているから、ちょっとびびりつつ、クマ鈴をからんからんいわせながら登る。20分くらいとろとろ登ったところに、スタンプあった!

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2つ目のポイント、不寝王子

4kmとはいえ、高原まではずっと山道を登っていくので、2時間ほどかかるみたい。地図に、だいたいの所要時間が書いてあるので、これを参考にしながら進む。だいたいこういうのは長めに書いてあることが多いけど、中辺路ルートのコースタイムは、私の脚だとほぼ同じくらいだった。

 

誰にも会わないまま、ひたすら登り続けると、ふと目の前が開けて畑と人家が見えた。高原着いたー!

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眺めよきー!

 滝尻王子から高原まではずっと山道で、ほんと登りばっかだったけど、中辺路ではここが一番きついらしい。出だしがいちばんえぐいって、フランス人の道と同じやな。

 

畑にいたお猫さまと少し遊んで、こじんまりした高原神社にお参りに。

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ぽつぽつと人家があるくらいで、お店らしきものは見当たらない。神社の前に、1軒だけ開いている宿兼カフェがあった。ランチは、今日泊まる宿、霧の郷たかはらさんで食べようと思っていたので、そのまま集落を抜けてまずは宿へ向かう。

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と思ったらランチ土日だけだったー!

中に入ってみると、思っていた以上にステキな宿。めっちゃ人気があるので、普段なら特に外国人に大人気で、何か月も前に予約しないとなかなか泊まれないらしいんだけど、コロナ禍の今は平日ならすんなり予約が取れた。中辺路はとにかく宿を取るのがたいへんらしいので(歩いてみるとその訳がわかった。ほんとに宿が少ない)、コロナ禍ならではで組めた予定ではある...

 

チェックインは15時以降とのことなので、荷物だけ預かってもらって、さっき通りかかったカフェでランチを食べることにした。

 

旅籠まさらさん。

宿の前の小ぢんまりしたお庭にテーブルが3つ。日本語がめっちゃ上手なフランス人の若女将のサラさんがお水を持ってきてくれた。宿はまだオープンしたばかりで、日本人の旦那さまと2人で切り盛りしているそうな。ランチは、若女将が作ってくれるガレット。

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さっきまでごりごり山道登ってたのに、こんなしゃれたランチが出てくるとは...おいしい...

よかったら、ケーキもありますよとのことで、サラさんがフランスのおうちでよく作っていたというパイナップルのケーキも追加注文。出てきて驚いた。

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でか!!!

でも優しい甘さでぺろっと食べられました。ここの宿もいいなあ、ごはん絶対おいしいやん!

 

カフェでゆっくりさせてもらって、展望台から景色を眺めたりして、チェックイン時間に宿に戻る。お部屋はトイレ付きで、かわいい洗面台もあって、縁側からは絶景!

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コーヒーメーカーもあるううう嬉しい

おおお贅沢ー!

しかもお風呂は、わたらせ温泉から温泉を運んできてるとのこと。♨おんせん、温泉うれしいいいいい。さっそく入らせてもらう。石造りで落ち着ける。ひー極楽うぅぅ...

 

 

暮れていく空を眺めつつ、しばしまったりと。

中辺路恐るべし...なんだこの絶妙な贅沢感...

 

18時、お楽しみの夕食の時間。レビューで、ごはんも激賞されていたから期待が膨らむー。

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それ上回って来たー!

道中は誰にも会わなかったけど、ここには20人近くのお客さんがいた。ごはんを食べ終わったら、焚火のあるテラスで、デザートのソルベ(これも自家製)をいただく。焚火うれしい焚火ー!そして、オーナーさんによるスパニッシュギターのミニライブ。

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昔、スペインでギター弾いてはったそうな...

空は満天の星。天の川も見える。
お客さんの中に、天文観測が趣味の方がいて、その後は宿にある天体望遠鏡を使って即席の天体観測会。すばる星団や接近中の火星を見ることができた。

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ダイニングのしつらえもすてき...

はー、贅沢な夜だった...

 

小辺路は、全面的に「ニッポンの正しい民宿!」的な、昔ながらの民宿だったから、中辺路の和と西洋ミックスな度合いが想像以上で、ちと驚いた。ここも、翌日泊まったゲストハウスも、普段はお客さんの9割がたは外国人だそう。...それもある意味カミーノと似てるな...。せっかくのすてきな道、もったいない!日本人ももっと歩こうよ!

 

明日は、もしかしたら雲海が見られるかもしれないのでめっちゃ早めに起きるつもり。ここ10日くらいは出ていなかったらしいけど、果たして?

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day2

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day3

 

※2019年にフランス人の道を歩いたときのカミーノ日記はこちら。

 

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:計画編

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11月半ばに、熊野古道の中辺路を歩くことにした。3年前に小辺路を歩いたことがあって、そのときから「いつか中辺路も歩きたいなー」とぼんやり思っていたものの、中辺路は熊野古道の中では一番の人気ルートで、宿がなかなか取れない。もともと宿の数が少ないうえ、熊野古道は外国人に人気で(外国人人気なのもカミーノと似とるね)、何か月も前から予約がいっぱいになってしまうという。

 

でも今年は、コロナ禍で外国人ウォーカーはいない。10月半ばに宿を検索してみると、ハイシーズンの11月でも、平日なら人気の宿もまだ空いている...

 

とはいえ、今年はあっちこっちの人里でクマが出没していて、ソロで山の中を歩くのが不安...しかしこのチャンスを逃す手はないかもしれない。歩きたいときが歩くとき!というわけで、勢いで宿をブッキング、電車を予約!

 

熊野古道のプランを練るにあたっては、熊野古道愛がほとばしる熊野ログさんをめっちゃ参考にさせていただきました。

 

知りたい情報がわかりやすくまとめてあってめちゃめちゃ助かった!まず日程はこちらの記事を読んで2泊3日に決定。

 

 

私は京都発なので、前泊しなくても午前中に出発地点の滝尻まで行ける。1泊目の高原がめっちゃよさげなところなので、早めに着いてここでゆっくりしたい!

 

とすると、2日目は近露ではなく野中まで行きたい。3日目に本宮到着。本当は、到着後に近くの温泉に泊まるつもりだったけど、これまたその日のうちに帰れてしまうので、諸々の事情を考慮して後泊はなし。

 

あーーーーでも歩き終って、ここだけはめっちゃ後悔した!やっぱりあわただしいし、バスで通った周囲の温泉街はどこもとても雰囲気がよさそうだったし、歩いた後はやっぱゆっくり♨つかりたかったので、後泊をつけなかったのは失敗T_T

 

今度行くときはー!絶対♨泊付ける!!

 

とりあえず宿さえ押さえればあとは行くだけ。宿に関しても、熊野ログさんにほぼ全宿紹介してくれている記事がありまして。あー、かゆいところに手が届くわー(ぼりぼり)。

 これを読むと、そりゃー予約取れないよねー、という宿の少なさ。離れたところに宿を取って、出発地点までバスで行く人も多いらしい。

 

検討した結果、1泊目は高原の霧の郷たかはらさん、2泊目は野中のGuest House Muiさんが取れた。どちらの宿も、とても居心地よさそうだし、ごはんがおいしそう...もうさ、宿に行くこと自体が楽しみやで!熊野古道上で泊まれるなんて、やはりこのタイミングで行くことにしてよかった。

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高原ええとこー!運がよければ雲海も見られるー!

予約は熊野トラベルさん経由で。即時予約ではなく、リクエストベースではあるものの、夜中に申し込んだら翌朝すぐ電話連絡をくれて、ルートの所要時間の質問などにも丁寧に応じてくださった。「クマが心配なんですー」と相談すると、中辺路はクマはあまり心配しなくていい。むしろ、虫に刺されることがあるから虫除けあったほうがいいかも、などと教えてくださる。心強いー!ありがたやー!まあ、とりあえず気休めにセリアでクマ鈴買って持って行く!

 

(ちなみに、虫除けとか薬とか持って行ったけど、11月後半だと幸い虫に悩まされることはありませんでした)

 

最終日は距離はあるけど、アップダウンはそんなになさそうだから、早めに出れば16:40熊野本宮大社発のバスには乗れる...はず。

 

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紅葉シーズンでもある!

ということで、理想的なルート取りができたので、あとは行くだけや。スペインのカミーノを歩いた人は、熊野古道を歩くと、「二つの道の巡礼者」のデュアルピルグリムとして認定され、証明書やピンバッジを発行してもらえます(ただし、田辺市姉妹都市提携しているようなので、基本は中辺路か小辺路に限られる。伊勢路などは対象外)。

 

条件等、詳しくはこちらで。 

 

実はカミーノ以前に小辺路は踏破しているので、すでに隠れデュアルピルグリムなのですが、当時は証明書にはあまり興味がなかったのと、まっさかカミーノ歩くなんて考えてもいなかったので、スタンプを集めずに歩いてしまったw

ので、デュアルの申請できなかったのでした。今回はちゃんとスタンプ集めて証明書いただきます!

 

久しぶりの歩き旅、楽しみ!

 

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day1

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day2

ブエン・クマーノ!熊野古道・中辺路を歩く:Day3

 

※2019年にフランス人の道を歩いたときのカミーノ日記はこちら。

 

自転車ガチ勢じゃない人のソロビワイチ:Day 2

えらい間が開いてしまいましたが、ビワイチ、2日目です。

 

☆計画編はコチラ

☆1日目はコチラ

 

余呉出発:8時過ぎ】

今日は17:30までにおごと温泉レンタルショップに自転車を返さねばならない。昨日は時間ぎりぎりで余裕がなかったけど、今日こそ湖畔でちょっと休憩とかしたい。ま、8時くらいに出ればいいかな。昨日より2時間以上早くスタート。 

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余呉の集落を抜けて、ビワイチコースまで戻る。

 

木ノ本まで戻ったら、そこからすぐ峠越えが2つある。トンネルも2つ3つある。といっても、登りはそれぞれ1km足らずで、車もほとんど通らない道なので、立ちこぎとちょっと降りて押して歩くだけで無事クリア。

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 ちょっと曇っているけど、奥琵琶湖の静かな湖面が美しいわー。

 

どこかで朝ごはんを食べようかと思ったけど、コンビニくらいしかないので塩津浜のローソンで朝からコロッケをかじる。

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永原のあたりまでは湖から離れ、きれいな田園風景の中を走る。

 

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集落を抜けていく。自転車専用路ではなくても、ずっとこの青いラインが引いてあるから、迷う心配なし。ただし、時々「高速コース」と「低速コース」の分岐あり。高速コースは、ロードバイクのガチ勢向けで、交通量の多い幹線道路を走っていくことがほとんど。低速コースは車がほとんど走らない小さな道や、集落の中に入り込んでのんびり走れるから、ゆるライダーは低速コースのほうがずっと楽しめる。

 

ふたたび湖岸に出た。湖沿いはやっぱ風あるな...

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【マキノ:11時過ぎ】

ちょっと早めだけど、お昼を食べることにした。Googleマップでなにやら評判のよいインドカレー屋さんをみつけたので、そこを目指す。

 

中心部から少し外れたところにそのカレー屋さんはあった。小さなお店だけど、外にタンドリー窯もあって本格的。インドの方がひとりで切り盛りしているもよう。結構無口な職人気質っぽいマスターに、今日の日替わりはなんですかと尋ねると、「ビーフカレーとダルカレー」と。

 

え?ビーフインドカレー屋でビーフカレーって初めてきいたかも...。しかし、あんまり「牛食べるんですか?」と突っ込む感じでもないので、おとなしく、日替わりカレー2種セットをオーダー。

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でーん!

これに巨大なナンとドリンクがついて900円!タンドリーチキンがめちゃくちゃ大きくて、おいしい!ビーフカレーもおいしい!大当たりでしたこのインドカレー屋さん。

がっつりごはん食べたので、はりきってこぐで。ここからはずっと湖岸を走っていく。昨日はお茶すらできなかったから、今日はどこかでコーヒー飲む時間を取るんや!

 

自転車専用道路なのでひたすら南下。近江今津のあたりでは、湖岸に彼岸花が群生していてとてもきれい。ちょっとカメラストップ。

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青空も見えてきて気持ちいいー!

 

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近江今津を過ぎると、少しだけダートの遊歩道に入る。常夜灯があったり。

 

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だいぶこぎまくってるはずなのに、地図で見ると思ったより進んでないな。やはり今日も琵琶湖はでかいw

 

この時点で13時すぎ。だんだんお茶の時間を取れるか微妙になってきた...

白鬚神社の近くに、行きたいカフェがあるので、そこまで爆走や!

 

しかし、近江高島のあたりからは自転車用道路がなくなり、交通量のめっちゃ多い国道を走ることになる。怖いよー!

 

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車びゅんびゅん走る中、ささっと撮影。そして車多すぎて道が渡れない...

この、近江高島周辺の数キロは、かなり緊張しながら走りました...

 

近江高島 カフェ・ルヴァン:14時半】

残りの距離と時間を逆算して、30分くらいならお茶できそう!幸い、お目当てのカフェに待ち時間なしで入れたのでシフォンケーキとコーヒーで休憩。あああ糖分幸せ。

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ゆったりした空間で、琵琶湖を眺めながらお茶できます。

さー、では時間もないし、ここからほぼ市街地を走っていく感じなので、もくもくと南下します。今日は早めに出たし、お昼とお茶以外そんなに寄り道もしていないのに、やっぱり余裕はなく、走りっぱなしになったな。本当は、マキノのあたりでメタセコイヤ並木に寄りたかったけど、やめておいてよかった...

 

何度目かわかりませんが、琵琶湖、でかい!!!

 

琵琶湖大橋を過ぎて、見慣れた堅田の街に入り、17時におごと温泉に無事到着!

 

Opalに自転車を返しに行ったら、「完走記念プレート」とともに記念写真を撮っていただきました。

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私は使わなかったけど、無料でシャワーも使わせてもらえるようです。

 

2日間爆走して、なかなかの達成感!

ビワイチ、やってみてよかったです。ゆるチャリダーでもぜんぜんいけちゃいます!

自転車ガチ勢じゃない人のソロビワイチ:Day 1

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さー、走る日が来た!

 

☆計画編はこちら。

 

1泊2日で160km(+宿までの往復14km)を走ることにしたものの、ゆるチャリダーなので自分の時速がどれくらいなのか、何時間くらいで走れるのか、いまいち把握していない。

 

1日目はまず自転車を借りるところから。お店がオープンするのは9時半だし、手続きだのなんだので30分くらいはかかるから、スタートは10時を回る。宿にはできれば17時くらいまでに、遅くとも18時には着きたい。そーすると、最低、お昼休憩1時間を差し引いて、6~7時間で80kmとゆーことで、時速11~13kmくらいで走るってことか。

 

まーそれくらいならいける...のかな?でも寄り道したりするヒマはねーなこれ...(と当日気付く)

 

これだけの距離を1日で走るのは初めてなので、今日はとにかくひたすらこいで、タイム感をつかまねば(計画性とは)。

 

天気はよい。さー行こう!

 

【おごと出発:10時過ぎ】

 

おごとから琵琶湖大橋までは、専用のサイクリングロードはないので、市街地を走っていく。とはいえ、ビワイチのコースは路上に青い矢印でずっとマーキングしてあるので、これをたどって行けば迷うこともない。でも正規ルートは交通量の多い国道なので、そこを避け、並行して走る少し細めの道を北上。

 

そして琵琶湖大橋を渡る。車がびゅんびゅん走ってるけど、自転車と歩行者用の歩道があるので安心。

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ええ天気やー

橋を渡った後は、湖岸沿いに自転車専用路を走っていく。

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いや、天気はいい。道もほぼフラットだから、すいすいーっと走れると思っていた。しかーし、思ったより向かい風がすごくて、なかなか、なかなか、進まない...

近江八幡:12時くらい】

 

近江八幡に入ると、しばし湖岸を離れる。近江八幡の市内にも、水郷や名所旧跡を巡るサイクリングルートがあるので、余裕があったらチラ寄りしようかなと思っていたけど、時間的に余裕なし。

 

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近江牛つぶらな瞳が...

風と戦いつつ、ひたすら北上。再び湖岸沿いの道に。お店があったらお昼を食べようと思っていたけど、湖岸のサイクリングロード沿いには思っていたほど飲食店がない。しかもこの日は月曜日で、定休日のお店が多かった。コンビニはちょいちょいある。

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彦根:13時半】

 

おなかすいてきたー、お店ー!と探しているうちに、結局彦根まで来てしもうた。この時点で13時半。ようやく半分くらい来たか。ここでお昼に小一時間休むとして、残りあと3時間くらいやん。おーーーーー、ギリギリだー!

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目についたおそば屋さんでささっとごはんを食べて、ただただこぎ続ける。コンビニでコーヒーを買って、ちょっと湖岸で休憩...などという目論見はみごとに崩れた。そんなヒマないわ。長浜の街中をささっと通りたいな、とも思っていたけど、そこも完全スルー。

 

【長浜:15時くらい】

 

長浜を過ぎて、見たことある場所に来た。ちょうど1年前、湖畔で行われたテントサウナのイベントに参加したんだけど、そのときの場所ー!懐かしい!

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(ちなみにそのイベントのときの写真)

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フィンランドで買って来たという本格的なテントサウナ。

ひたすら走って、どうにか奥琵琶湖まで来たー!ここからはしばらく内陸の道を走る。湖北の田園風景もすてき。

 

木ノ本:16時半】

 

琵琶湖の北端に近い、木ノ本では滋賀名物サラダパンの本店に寄りたかったし、早めの晩ごはんもここで食べていくつもりだった。しかーし、すでに17時近く。暗くなる前に着きたいので、コンビニでささっと食料を買い込み、ビワイチルートを外れて、7kmほど離れた余呉に向かう。琵琶湖の北にある、周囲8kmほどの小さな湖のほとりにある集落。

 

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山間にあるので、薄暗くなってはきたけど、ここまでくればとりあえず一安心。タイムスケジュールをちゃんと組んでいなかったけど、どうにか間に合った...

 

余呉:17時半】

 

少し余分に走らなければいけないけど、余呉は静かで景色もよくて、ここに泊まることにしてよかった!

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こちら余呉

余呉湖の周りも1周できるし、近くの賤ケ岳はハイキングで登れて、余呉湖と琵琶湖を見渡せるそうな。今回は時間がなくて行けないけど、出直して湖畔散歩とハイキング、どっちもやってみたい!

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1日め、宿に着いたのは17時45分だった。出発が遅めだったというのもあるけど、思ってたより時間かかったなー!明日は、レンタルショップに17時半までに自転車を返さなければいけないので早めに出よう。8時ごろ出ればちょっとは余裕あるかな...

 

いえ、2日めもまったく余裕ありませんでしたw

 

自転車ガチ勢じゃない人のソロビワイチ:計画編

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カミーノに続いて、なんとなく「いつかやってみたいなー」と思っていたビワイチ、行ってきました。

 

私はロードバイクには乗ったことないし、普段もロングライドとかはしない、基本街乗りをするくらいのゆるチャリダーです。ロングライドらしきロングライドといえば、しまなみ海道に行ったことがあるくらいかな。

 

でもしまなみは、ゆめしま海道など寄り道しつつ、90kmくらいを2泊3日で走ったくらいのゆるライド。琵琶湖は、専用道が多くほぼフラットとはいえ、まるまる1周のフルだと200km、琵琶湖大橋以北だけの北湖1周でも160kmと、しまなみの倍以上。でかいわ琵琶湖...

 

 距離感やタイム感など、いまひとつピンとこないけど、せっかく近くにおるねんから、いったるでビワイチ!

 

まず決めたのはルート。琵琶湖大橋以南の南湖は、交通量の多い車道を走ることが多いので、北湖のみ周ることに迷いはなかった。問題は、どこスタートにするか。あと、何日で走るか。ロードバイクのガチ勢は、1日で周るみたいだけど、そうじゃないなら1泊2日推奨とのこと。でも、1泊2日でも1日80kmだから、近江八幡とかマキノのメタセコイア並木とか、寄り道とかはできないよなー。2泊3日にして、寄り道もしながらのんびり周るか、1泊2日でとりあえず周るか。

 

考えた結果、今回はとりあえず周ることだけ目的に1泊2日で行くことにした。レンタサイクルもそこそこ高いし、気になるところがあれば後日スポット的に再訪すればいいかなと。

 

 

 スタート地点は、必然的にレンタサイクル屋さんのあるところ。あと、宿泊場所も考慮しないといけない。ざざっと検索すると、琵琶湖周辺のレンタサイクル情報をまとめてくれているサイトがあった。ここで、ビワイチ用にクロスバイクを貸してくれるお店を探す。

 

初心者向けなのは、米原琵琶湖一周レンタサイクルかなと思った。米原から出れば、中間地点の近江今津近江高島には宿もたくさんありそう。でも、京都からのアクセスを考えると、できれば南からスタートしたい。そうすると、琵琶湖大橋に一番近いのは守山のジャイアントストアか、みさき公園ビワイチレンタサイクルか。でも、みさき公園に電話してみると、初めて借りる人は1日のみの貸出しかできないとのこと(あと、ドロップハンドルしかないと言われた)。というわけで、もうジャイアントストア一択やん。

 

ということでジャイアントストアにいったん予約をしたのだけど、天気の関係で日程を変更せねばならず、そうすると定休日(火曜)にひっかかって借りられなくなった!前倒ししようとしても今度は週末で、もう空き自転車がない...(ジャイアントストアは人気があるので、ここで借りたい場合は早めに予約したほうがよいと思います。特に週末は)

 

困ったー!

 

ふりだしに戻り、ちょっと範囲を広げて再度探すと、琵琶湖大橋から5kmほど南のおごと温泉に、クロスバイクを貸してくれるお店があった。O'PALさん。こちらは水曜定休。

 

ジャイアントストアは、守山駅堅田駅からバスに乗らないといけないけど、O'PALさんはおごと温泉駅から歩いて15分ほどで行けるからアクセスも便利!しかも週末料金もないからレンタル勢にはおすすめです。基本料金にヘルメットやカギ、ライト、パンク修理キット、簡易空気入れ、サドルカバーなど全部含まれます。レンタル料は1泊2日で税込み6600円(2020年9月現在)。結果、むしろこっちにしてよかったかな。

 

ということでスタートはおごと温泉に決定(前のりか後泊で温泉につかるのもよいかと)。では、1日目はどこまで走るか。長浜や高島のあたりには宿がたくさんあるけど、湖北は少ない。でも日程考えると、やっぱ中間地点にあたる琵琶湖の北端に泊まりたいよなー。

 

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ついでにおごと温泉にも泊まりました。

 

ということで、いくつか検討した結果、ルートからは7kmほどはずれるけど、余呉湖畔にある余呉ふじとぴあさんを予約。リーズナブルだし、余呉湖を望めるお部屋もすてきやーん。

*余呉ふじとぴあさんは残念ながら閉業されました。

 

という感じでスケジュールを組みました。

 

終わってみると、ガチ勢じゃない私でも、1泊2日あれば周れた。でも結構忙しく、寄り道したり、休憩したりする余裕はなく、ランチ以外は朝から夕方までほぼ走りっぱなし!

 

もし、寄り道したり、湖畔でゆったりお茶でも飲みつつ休憩したりしながら走るのであれば、2泊3日くらいで組んだ方がよいかもしれません。南から出発して、宿のたくさんある長浜や近江今津あたりに1泊ずつすれば、無理なく走れる距離だし、街歩きも楽しめそう。

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ではこのあとDay1、Day2をまとめまーす。

京都ちょい暮らし始めました。

おひさしぶりです。すっかり放置してしまいました。半年あいたw

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2019年冬にストックホルムとトレドに滞在して、帰国したのが2020年2月の頭。7か月の間に世界が様変わりしてしまいました...

 

もともとこの時期に帰国する予定だったけど、タイミング的にぎりぎりまだ空港は「通常営業」だった。その後1か月の変化ときたら...

 

帰国した当時は、次のアクションについて何も決めていなかったけど、当時は、

「春にはまたカミーノ歩きたいな。今度は短めにポルトガルの道かな」

とか

「今度こそ今度こそ、夏のスウェーデンに行きたい(4回行ったけどなぜかいつも秋冬...)」

とか考えておりましたが、もちろんすべて頓挫。

 

ならば、これは近場の国内でちょい暮らしする機会なのでは?

というわけで、前々から一度住んでみたかったけど、近場すぎて後回しにしていた京都にやってきました。

 

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京都といえば、学生さんでもなければ、よそ者が住むのはなかなかハードルが高いイメージがあったのですが...

 

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 超快適(めっさ暑いけどーーーー)!

超楽しい(別になんもしてないけどーーー)!

 

街のサイズがちょうどいい。

適度に都会、でも大きすぎない。

坂がないから自転車があればどこにでも行ける。

山がある。

川がある。

緑がいっぱい。

迷路みたいな細い路地。

昭和感満載の商店街。

個人経営のえー感じのお店がいっぱい。

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知り合いはひとりもいないし、例のごとく1日の大半は引きこもって仕事してるだけだし、お出かけといえばひとりでお散歩したり、自転車こいだり、映画に行ったり、ソロランチに行ったりするくらいだけど(通常営業)、ぜんぜん退屈しない!

 

いつもなら人がいっぱいの場所も、ほぼ貸し切り状態でお散歩できたり...

 

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これまで、ちょい暮らしで新しい土地に行ったときは、できるだけワークショップやmeetupなんかのイベントに参加して、無理くり知り合いを作ろうとしていたのだけれど、このご時世ではそんな機会もなく。でも、実は行きたくて行っていたというよりは、「人さまと交流しなければ」と思って行っていた感が強かった...

 

今はそんな義務感にかられることもなく、ひとり遊びを満喫できるので楽っちゃー楽!

 

まあ、行けば行ったで、それなりのつながりができたり、別のイベントに呼んでもらったりして、楽しかったですけどね。京都でも、できればちょっとくらい知り合いを作りたくはあるけれども、今じゃないだろうから...

 

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「とりあえず3か月くらい」と考えていたけれども、秋に涼しくなったらいっぱいお散歩をしたいので、しばらく住んでみようと思います。

 

実はストックホルムの後半と、トレドの日記が残っているので、気がむいたらぼちぼち上げます。記録用に。でも40度近い夏の京都で、-10度のスウェーデンの日記とかいまひとつ書く気がおきずw

 

ま、ぼちぼち。

 

京都のことは、ブログにはあんまり上げないかも。でも穏やかにやってます。

 

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セムラの日だから、セムラ!せむら!Semla!

えーと、とっくの昔にストックホルムから帰ってきております...

 

後半1か月、バタつきまくっていて、滞在記すっかり放置してしまいました(いつもやな)。その時その時に思ったことや見たことを記録して、日記がわりなのにしようと思っていたのに、もはやだいぶ遅れた忘備録にすぎない...とほほ。

 

ま、ぼちぼちやるよ...

 

とり急ぎ!今日は2020年のセムラの日(Fettisdagen)なので、今日中に、滞在中に食べまくったセムラの記録を残す!というか、ただただ画像を貼るw

 

Fettisdagen、そしてセムラとは。

昔は、イースター前の46日から断食をする習慣があったそうで、その前にがっつり食べて脂肪を蓄えておく、というために作られたハイカロリーなパンがセムラ。Fettisdagenは、その断食前の最後の火曜日で、本来はこの日にセムラを食べるそうでございます。

 

セムラは、カルダモンを入れて焼いたパンに、マンデルマッサという甘いアーモンドペーストと、無糖の生クリームを挟んだもの。

 

なので、本当は今日から売り出されるべきものなのだけど、近年はクリスマスが終わったくらいからぽつぽつと、そして年が明けたとたんに、どわわわーっとコンディトリ(ケーキ屋さん)のショーウィンドウにセムラが並びまくる。

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どんだけー!

 

ずっと、スウェーデンセムラを食べたいと思っていたので、年末にスーパーでこれみかけたときは、「ついに出たー!現地で食べられるー!」と1人でコーフンした。

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でもスーパーのを買うのは我慢した。

Semlor(Semlaの複数形)はアーモンドペースト入りのスタンダードなもの。Vanilj Semlorは、アーモンドペーストの代わりにバニラクリームが入ったもの。アーモンドペーストはちょっと好き嫌いがあるみたい。私は大好き。

 

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ちなみにアーモンドペーストはこんな感じでスーパーでも売ってる。

セムラはお店によってだいぶ味が違うし(毎年、新聞に「おいしいセムラ選手権」的な特集記事まで掲載されるとか)、1月からイースターまでの時期にしか食べられないっていうトラップにはまり、1日1個までにはしといたけど、なかなかのハイペースでいただきました。かーなーりーハイカロリーなのでとっても危険...

 

まず記念すべき初セムラはこれ!名前忘れちゃったけど、だいぶ郊外のカフェでいただいた、手作り感あふれるセムラ。

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カルダモンのつぶつぶがよく見えるー。確か25SEK(300円くらい)とかなりお安かった。なにしろ念願の初セムラだったので、にたにたしながら食べたことしか覚えてないw

 

こちらは、ストックホルムで大人気の老舗コンディトリ、Vete Kattenセムラ。

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ちっちゃく見えるけど、実際はかなりでかい。


48SEKだったかな?1つめの倍以上ですね。だいたいどこでも40~50SEKくらい。

 

続きまして、こちらも老舗のTösseというコンディトリの。

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生クリームの量すごすぎない?

 

こちらは、Bröd & Saltというチェーンのパン屋さんの。チェーン店なのでそんなに期待してなかったんだけど、アーモンドペーストに刻んだアーモンドのつぶつぶが入っていて、すごくおいしかった!

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これもう1回食べたかったなー。

 

スウェーデンのちっちゃい街、キルナでも食べた。これはキルナきってのおしゃれカフェ、FiKA by SPiSセムラ。これも、ペーストに刻みアーモンドが入っていて、甘さも控えめでおいしかったなー。今回食べた中ではここのが一番好きだった。見た目もきれいー!

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キルナ滞在中、3日連続で行ったけど、セムラがあったのは1日だけだった...

 

こちらもキルナ。Cafe Safariさんのセムラ。

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素朴な感じがええわー。

 

ちなみに日本に帰ってきてから、大阪にあるKeitto Ruokalaさんという北欧カフェでセムラを作るワークショップがあったので、そちらに参加して作ったのがこれ。

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マンデルマッサたっぷりバージョン。


食べてみたかったお店のセムラがほかにもいくつかあって、そこに行けなかったのは残念だったけど、冬のスウェーデンでのミッションは一応コンプリート。

 

♪♪♪

 

今日のSwedish Music

Miss LiのBa ba ba。

 

 

映画『シンプル・シモン』で使われてた曲。

 アスペルガー症候群の青年シモンが、兄にぴったりの恋人を探すというお話。

この映画もめっちゃ好き。スウェーデン語の響きええなー(わからんけど)。

ちなみに主演のイケメン、ビル・スカルスガルドは「IT」でこわーーーいピエロを演じている人...